にわのいろpartⅡ

2019年春からの庭の記録

ヤブランの葉を切る

斑入りヤブランは肥料もやらないけど、どんどん増える。掘り上げて新築長女宅にも持って行ったし、捨てたりもして(家の前に置いて、欲しい人に持って行ってもらったらよかったのに)。管理は・・というと茶色くなって枯れた花茎や葉っぱを気の向いた時に切って掃除する程度で、ほぼほったらかし。
何気にヤブランの育て方を検索してみたら、ヤブランは今が古葉の剪定時とある。確かに今の状態は葉っぱが寝ていてだらしない。

20株くらいあるこれを全部、株元5㎝くらいのところでカットしたら隠れていたシラー・ヒスパニカが現れた。


洗濯物を干していたら、早咲きのバラ、ムタビリスに早くもアブラムシが付いているのを発見です。
さっそく買っておいたバラ用の殺虫剤スプレーをふりまく。ついでに葉が出始めていた他のバラにも蒔いたら3~4株で一本使い切ってしまってあっけなかった。
バラの消毒は春先数回だけしかしないのだけど、もう初めていいのかな。

ユスラウメはおとといから開花しだしています。

あ~いいお天気!!
いいお天気なのにプールもお休みなのに、どこにも行かず朝から庭仕事。そのあと卵がふたパックもあったので消費のために(生協で頼んでいたのに間違えてスーパーでも買って来てしまった。卵不足のこのご時世にぜいたくな・・)おやつ用のシフォンケーキを作る。前回はミルクティーのシフォンケーキだったので、今回はレモンにした。底にひとつ大きな空洞ができてしまったけれど味は良し。自分用なのだし。

ブルーベリーの蕾がふくらんで、バックのリキュウバイはもうすぐ咲きそう。


※ 頭が、「ヴァランダー」

ケネス・ブラナー演じる「刑事ヴァランダー」の原作は、スウェーデンの作家、ヘニング・マンケルの小説。刑事ヴァランダーはシリーズになっていて10作くらいあるらしいけれど全部読むかどうかは気分次第。2作読んだところでいきなり飛ばして最後の作品になる「苦悩する男」を読書中。350頁くらいあるのが上・下とあり毎晩少しずつ読んで下巻に入ったところ。
ちょっと前から時々ふっと夜中に目覚めてしまう事があり、特別悩み事もないはずなのにどうして朝まで続けて眠れないのかというのが最近の私の悩みです。とりとめのない事をいろいろ考えたり思い出したりしてしまうので、そんな時はいさぎよく明かりをつけて本を読むに限ります。そしてまた寝ます。
この最終シリーズ「苦悩する男」で刑事ヴァランダーは定年間近の老刑事。持病の糖尿病に加えて時々訪れる記憶喪失。体調不安。思うは一人暮らしで孤独な自分の老後。娘や孫の存在だけがこの先の希望・・・な~んかリアルすぎて切実で、普通のおじいちゃんになっていくヴァランダーに同感することたびたび。
そんなヴァランダーは、ドラマでは最後はアルツハイマー症になっていくのですよ(ネタバレしますが原作もそうかな)。それでも刑事魂は衰えず、事件を解決するため奔走します。駐車場でどこに車を停めたか思い出せなかったり、拳銃をレストランに置き忘れたり、自宅のガスを消し忘れてボヤ騒ぎを起こしたりなどしながら。 
いじらしいのですよね。(ドラマも原作も暗く、行った事はありませんが北欧特有の暗さが辺りに漂いよけいに不安をあおりそうです。救いはスウェーデンの景色の美しさを想像できる事です)。

ところで、うっかり物を忘れるのは今やあたりまえ。いまのところ些細な出来事がほとんどだけど、じつはちょっと前に岐阜県の上の妹の旦那さんが亡くなったのでお葬式に行った帰り、夜になって国道を走行中、赤の右折信号をなぜか赤の直進だと思い込んで真っすぐ交差点に入ってしまった、今思い出してもぞっとする出来事を経験してしまいました。幸い右折してくる車はいなかったので事なきを得たわけです。
苦笑いで済むことを「頭がヴァランダー状態」と時々自分で言っていますが、こんなヴァランダーはぜったいいけません。

最近みた動画配信は、「ファーザー」で、アンソニー・ホプキンスはこれで2021年のアカデミー男優賞を取ったのでしたが、最初は見る気がしませんでした。どうせ、家族と一緒に悩んでそれでも愛に包まれ最後は前に進むというよくあるお決まりの感動映画だろうと思い込んでいたので。
見始めて、これ、ホラーかと思いましたよ。なにしろあのアンソニー・ホプキンスが主演ですから。アンソニーと一緒にわけわからん状態になりそうでした。だまされているのか?って。1時間半の短い映画なのに、見応えじゅうぶん。歳を重ねて来るとこういう映画はほんとうに身に浸みます。アンソニー・ホプキンスの演技がすごく良くて最後はやっぱり涙ですが、若い時に見てもわからないでしょうね。